プロフィール
杉岡 秀紀
杉岡 秀紀
1980年、奈良県生まれ。2003年同志社大学経済学部卒業、2007年同大学大学院総合政策科学研究科博士前期課程修了。2009年同博士後期課程退学。臨床政策学者。周旋家。2016年から福知山に移住。

専門は、公共政策、地域政策、地域公共人材論、大学まちづり論、NPO論、大学評価論。

大学時代から環境問題、まちづくりに関心を持ち、2003年にまちづくりNPO「きゅうたなべ倶楽部」を主宰(発起人)。地域に開かれた大学祭の創造や商店街活性化、フリーペーパーの発行・産学連携ITプロジェクト・商品開発・リユースフェアなどのコミュニティビジネスを武器に京都府南部地域におけるまちづくりに取り組む。

2007年からは、いったん地域から離れ、霞ヶ関(内閣官房)へ。行政改革推進本務事務局にて、社会保険庁改革に従事する。

同志社大学政策学部嘱託講師(2009〜2014)、一般財団法人「地域公共人材開発機構」事務局総括(2009〜2012)、京都府立大学公共政策学部講師・地域連携センター副センター長(2012〜2016)を経て、2016年秋より福知山公立大学地域経営学部准教授。京都府立大学京都政策研究センター特任准教授。

社会貢献活動として、龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター 客員研究員、一般財団法人地域公共人材開発機構常任理事、一般社団法人社会的認証開発推進機構評議員、NPO法人グローカル人材開発センター理事、NPO法人京都子どもセンター監事、きゅうたなべ倶楽部アドバイザー、真庭市政策アドバイザーなどを務める。

主な著書は、『地域力再生の政策学』(ミネルヴァ書房、2010年、共著)、『地域貢献としての大学シンクタンク』(公人の友社、2013年、編著)、『地域公共人材をつくる』(法律文化社、2014年、共著)、『住民自治を問いなおす』(法律文化社、2014年、共著)、『もう一つの自治体行革』(公人の友社、2014年、編著)、『持続可能な地域実現と大学の役割』(日本評論社、2014年、共著)、『地域力再生とプロボノ』(公人の友社、2015年、編著)『地域創生の最前線』(公人の友社、2016年、編著)、『自治体政策への提言』(北樹出版、2016年、共著)など。

大学時代(2000年)に結成したバンド「シカゴプードル」では、2003年に京都学生祭典(KYOTO STUDENT MUSIC AWARD)でグランプリを受賞。2004年にCDデビューも果たした(2006年に卒業)。

【HP】 http://sugiokahidenori.jimdo.com
【ブログ】http://e013.dgblog.dreamgate.gr.jp/
【facebook】http://www.facebook.com/hidenori.sugioka/

【主な受賞歴】
2002年 「REALIZE In Kyoto(京都府南部地域における学生による地域政策・ビジネスコンテスト)」グランプリ受賞
2003年 「京都学生祭典 全国学生音楽コンテスト(kyoto student music award)」グランプリ受賞(Chicago Poodle)
2003年 「同志社大学育英賞」受賞
2004年 「エコ京都21」認定(きゅうたなべ倶楽部)
2004年  関西文化学術研究都市「都市びらき10周年」感謝状授与(きゅうたなべ 倶楽部)
2005年  内閣府「生活達人」認定
2005年  京都人間力大賞ファイナリスト
2007年  日本都市計画家協会「全国都市再生まちづくり会議」奨励賞受賞(きゅうたなべ倶楽部)
2012年  京都府「明日の京都」推進特別賞(地域公共人材開発機構)
2013年 「第7回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞受賞(杉岡ゼミ)
2013年 「第9回京都から発信する政策研究交流大会」優秀賞(杉岡ゼミ)
2014年 「京都府立大学学長賞」受賞(杉岡ゼミ)
2014年 「第10回京都から発信する政策研究交流大会」京都市長賞、優秀賞受賞(杉岡ゼミ)
2014年  2013年度京都府創発事業認定(京都丹波・写ガール隊)
2015年 「第9回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞、政策マネジメント研究所賞受賞(杉岡ゼミ)
2015年 「2015年京都丹波観光プランコンテスト」優秀賞受賞(杉岡ゼミ・京都丹波・写ガール隊)
2016年 「第4回 京の公共人材大賞」奨励賞受賞(京都丹波・写ガール隊)
2016年 「第10回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞、政策マネジメント研究所奨励賞受賞(杉岡ゼミ)
2016年 「京都府公立大学法人 理事長表彰」(京都丹波・写ガール隊、地域連携センター学生部会かごら)
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2013年01月29日

非市場価値について考えてみる

今日は

「非市場価値」

について考えてみたいと思います。


この言葉の意味は大きく2種類あると思います。


ひとつは

「一般市場では流通していないものの価値」

もうひとつは、

「目に見えないものの価値」

です。



後者については、サン・テクジュベリが『星の王子さま』の中で使った

「大事なものは目に見えないんだよ」

という世界。すなわち、

・愛情
・友情
・喜怒哀楽


など、

「お金で買えない(買いにくい)」

ものですね。

この価値は大事過ぎますが、今回は思い切って割愛します(笑)。


それに比べて前者は

「お金で買える」

世界。

ただし、いわゆる

「普通の市場ではすぐに調達できないもの」。


ですね。

今回はこちらについて少しスポットを当てたいと思います。


「お金で買えるけど、すぐに買えないもの」

とは何か。

これも考えてみれば、また大きく2つ大別できそうです。


①特定の人を仲介してしか手に入らないもの
②特定の手続きを経ないと手に入らないもの


です。

②については、

「あえて一般流通に乗っけずに、コストを抑えつつ、付加価値を高めているもの」

が多いですよね。

当然この中にはヤフオクやフリーマーケットのように個人の商売もあるわけですが、
私が今回とりわけ注目したいのは、それを組織として行っている、たとえば

「会員向けの冊子・雑誌・新聞などの出版物や地域限定の出版物」

のようなもの。この価値です。

自身も職業柄数十冊こういうものを定期購読していますが、ネット社会の到来で、
報コストが下がり、情報の価値が相対的に下がっている現代だからこそでしょうか。

最近はこうした

「クローズドな情報の価値」

が年々上がっている気がします。


そして、①については、悪知恵を働かせれば、マルチ商法で使われてしまうのも入ってしまうかもですが、
よく言えば「一見さんお断り」のもの。

この最たるものが

「クチコミ(人から人への直接情報)」

だと思います。

もちろん、こうした情報というのは、時として人を喜ばせ、時としては人を貶めるものになりますから、
道具を使う知恵ではないですが、リテラシーやマナーが必要不可欠な訳ですが、年々

「人がメディアになる時代」

を象徴するものになりつつある気がします。


一言で言えば、

「情報の価値は量から質へ、コストからバリューへ」


と明らかに変わっているということです。

つまり、誰でも拾える情報(市場価値)にはほとんど価値がなく、
特定のところにしかない情報(非市場価値)を人は追い求める時代に入ったということです。

当然のことながら、こんな時代だからこそ

・どこにいけば(見れば)正しい情報を得られるか、
・誰に聞けば自分に必要な情報を得られるか、
・この情報は誰に届けるべきか


など

「非市場価値を見極める、あるいはコントロールする嗅覚やセンス」

というものがますます重要になってきます。


いずれにせよ、果たしてこういうことを情報教育で教えているのか、
ネット社会以前も知っている我々の世代は、こういう価値の重要性をちゃんと伝えないと、
とふと不安になったので、その責任感と使命感だけで記憶の記録化に図った今日の投稿でした。

チャンチャン。


平成25年1月29日

杉岡 秀紀

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:58Comments(5)杉岡日記より

2013年01月19日

一休バルでがんバル

「1月19日」

は何の日?

センター試験の日。

正解です。

ただ、もう一つあります。それは

「一休の日」

これをさらに

「ひとやすみの日」

と読めれば、さらに加点(花丸)です(笑)。


という訳で、今日は朝から夕方までは本学のセンター試験の試験監督をし、
そのあとは京田辺に移動し、

「京田辺一休みBAR」

に学生とともに参加してきました。

「BAR」というのは、ご存知の方も多いと思いますが、

「バル」

という読むのがミソでして、もちろんもともとは、

「スペインの街角にある気軽な立ち飲み 酒場のこと」

ですが、日本では、転じて、商店街活性化、地域活性化の手法として注目されている

「食べ歩き、飲み歩きのためのイベント」

のことを意味します。

そして、京田辺では、

「京都府南部初」

で企画され、一休さんの日にちなんで1月19日に

「京田辺一休みバル」

(主催:京たなべ一休バル実行委員会 (京田辺市商工会、京田辺市観光協会)、協力:キララ商店街事業協同組合、
まちづくりNPOきょうたなべ倶楽部、同志社大学政策学部アカデミックスキル、京田辺市商工会青年部・女性部)

が開催された訳です。

http://www.193bar.com/




さて、そんな一休みBARですが、講義としても1年間かかわらせてもらったので、一応総括をしておきたいと思います。

まず良かったことは

①初回にもかかわらず、54店舗の参加店舗を集められたこと(サービス店も多く参加)。
②チェーン店で賑わう駅西ではなく、駅東を中心に活性化のきっかけを作れたこと。
③商工主の皆さんだけでなく、行政・大学・NPOがタッグを組んで企画し、実施できたこと。
④まちの顔である「一休さん」「キララちゃん」のコラボにより、両方をまちの顔として仲良くプロデュースできたこと。
⑤学生の企画で、事前のBAR情報の発信をツイッターで積極発信できたこと(約650フォロワー、2000フォロー)
⑥BAR難民がなるべく少なくなるように「オススメコース(18コース)」設定できたこと(学生企画)。
⑦ポイントラリーを組み込むことにより、お得感をさらに増加させる企画を作れたこと(商工会青年部企画)
⑧市の恋活イベントと連動させることにより、市の政策とも連携できたこと(参加者にチケットプレゼント)


でした。他方で、

①店舗あるいは店舗スタッフへの「BAR」の理解が十分でなく、主旨を徹底できなかったこと。
②駅から遠いお店への誘導の仕掛けが十分でなく、駅中心のにぎわいになってしまったこと。
③夕方でBARのサービスが終わってしまうお店が半数で、夜の魅力が半減してしまったこと。
④何より「BAR」そのものの市民の認知度がまだ十分でなく、目標参加者数に届かなかったこと。


という反省点も残りました。


そして、講義として参加させてもらい良かった点もまとめておくと、

①京都市内の学生が、京田辺市に愛着を持つきっかけを作れたこと。
②事前の会議・打合せにも全て参加し、企画面からずっと協働できたこと。
③オリジナルコースの作成、ビラやツイッターでの情報発信(事前・当日)など学生ならではの力を発揮できたこと
④色んなスタッフ(大人)と協働し、準備の大変さも知れ、まちづくりの面白さと難しさを自分の肌で感じれたこと。
⑤着ぐるみを着れたこと(笑)。


という感じでしょうか。

とはいえ、このように

「最初の一歩」


をまず踏み出したことに、一番の価値があることは間違いありません。

そして、講義的には

「体験による学び」

に勝る学びはありませんので、非常によい

「社会的学習」

の場を与えてもらえ、感謝の一言に尽きます。


小耳に挟んだ情報によれば、今回の成果と反省も受け、また秋頃に2回目を、
という声もあるようですし、その時はまたコラボできればと思います。

お世話になった市の産業振興課の皆様、商工会の皆さん、商店街の皆さんほか、
本当にお疲れ様でした!&ありがとうございました。


1月19日

杉岡 秀紀






  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:59Comments(0)杉岡日記より

2013年01月16日

たんぽぽメソッド

今日は京都府の職員有志の会である

「たんぽぽの会(第57回)」

にご招待頂き、講演とワークショップに参加させて頂きました。

この会は2009年も呼んで頂いているので、実は二回目の登板になります。

「リピート(ご指名)」

頂けることは、非常に嬉しく光栄なことですね。

話者とはしては一番わかりやすい成果のバロメーターになりますので、
何ともありがたいことです。




ところで、今回は新採研修も兼ねておられるということもあり、その観点から見た場合に、
今回の会を通じて3つ、この会の特徴を発見しました。

1つ。この会は、

「先輩の学ぶ姿勢(背中)を後輩に学ばせられる(真似ばせられる)」

場になっているということ。

もちろん、この時の先輩は部署の上司、という意味ではありません。

あくまで公務員の先輩としての背中です。

百聞は一見にしかず、ですから、この背中は大きな刺激になります。

入庁前の大学生ならいわんをやですよね。

とにかく自己研鑽にものすごく貢献する場だと思いました。


2つ。この場は

「原点回帰」

になっています。

初志貫徹、という言葉はありますが、どうしても社会人になると、
日々の仕事に追われ、この最初の志は忘れがちになります。

そんな時にこのような前向き職員集団の場にくると、

「あぁ、そうか。自分は何のためのこの仕事を選んのかを思い出した。もっと頑張らないと」

と内省をする機会になる訳です。



3つ。最後は何よりこの場は

「ネットワーク」

形成装置になっているということです。

人を動かすのは人、という言葉がありますが、まさにこの場は
府庁の中で、いな、正確には、府庁を超えて、相談したい仲間、
協働できる仲間との出会いがあります。

こうしたネットワークは時として本業にも当然活きてきたりするもんですから、
さらに面白い。

回を重ねるごとにどんどんと広がります。


というわけで以上が、私のたんぽぽの会の感想です。

まさに新採さんにとっては、

「たんぽぽメソッド」

にないそうですね。


というわけで、私慈深今日も30人近い方と交流でき、本当に良い刺激を頂きました。

ありがとうございました。


ぜひ3度目の正直を呼んでもらえるよう、また明日から頑張りたいと思います(笑)


最後になりましたが、企画頂きました、Oさん、Mさん、Uさん、
改めてどうもありがとうございました!


1月16日

杉岡 秀紀


  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:59Comments(0)杉岡日記より

2013年01月15日

地域ワークライフバランス勉強会

地域ワークライフバランス勉強会

日 時:2013年1月18日(金)14:00~16:00

場 所:京田辺商工会館

講 師:杉岡 秀紀(京都府立大学公共政策学部講師)

テーマ:「ソーシャルデザインを中心に」

その他:本勉強会は「地域ワークライフバランス推進会議」主催のクローズドな勉強会です。

問い合わせ:京都文教大学フィールド・リサーチ・オフィス(担当:上野)  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:00Comments(0)講演・講座など

2013年01月13日

狂言から学ぶ「伝える・伝わる力」

今年初の

「狂言(茂山千五郎家)」

を見てきました。


今日はこの

「狂言から学べる「伝える力・伝わる力」」

について考えてみようと思います。


まず第一は

「真似ぶ力」。

能と同じく狂言の原点は「猿楽」と言われる訳ですが、狂言は、0から全てを作るのではなく、

「守・破・離」

の観点から、

「真似することころは真似をし(守)、その中にオリジナリティを見出す(破離)」

芸術となっています。

この点は伝える・伝わる力を身につける上でも重要です。

何度か触れていますが、

「学ぶの語源は真似ぶ」

こと。

つまり、まずは真似をすることころから技術の向上は始まるのです。

スポーツでも芸術でも学問でも共通ですが、その重要性を狂言は改めて教えてくれます。



第2は、

「笑う力・笑わせる力」。

舞台における能と狂言の一番の違いは、能面の有無など細かい点沢山もありますが、
一番の違いは

「笑えるか、笑えないか」

だと思います。

伝える・伝わる力でもこの点は重要です。

「難しいことは易しく、易しいことを楽しく」

と言ったのは、井上ひさしさんですが、やはり

「楽しいと思ってもらわないと伝わらない、続かない」

ものです。

その意味からもシュールですが、この

「笑う力、笑わせる力」

は非常に学ぶ意義が深いと思います。



最後は

「準備する力」

これは伝統芸能の世界に限らずではありますが、
特に芸術(アート)やスポーツの世界では、

「日頃の練習、鍛錬」

がものを言います。

お客さんからお金をもらう仕事であれば、なおさらですよね。

当然のことながら、一夜漬けなどでは通じるものなどは少なく、
早い人は、2、3歳から始めている人も少なくありません。

終演の時に

「スタンディングオベーション」

が起きるのもある種、この圧倒的な鍛錬に対して、
敬意を払っている部分もあるのでは、と思うくらいです。

伝える・伝わる力も同じです。

さすがに2、3歳からとは言いませんが、

「毎日がプレゼンのための練習である」

と思うだけで、きっと必ず結果は変わってくると思います。

そして、想定問答も含めたイメージトレーニングも良いですね。

いずれにせよ、

「準備が9割」

であることは明々白々ですから、その意識を改めて狂言から学べると思います。


以上、簡単ではありますが、3点

「狂言から学ぶ「伝える・伝わる力」」

をまとめてみました。


ご参考になれば、幸いです。


1月13日

杉岡 秀紀

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:59Comments(0)伝える・伝わる研究所

2013年01月11日

良い加減な関係

今日はワンワンワンの日。

というわけで、犬つながりで(もちろん、実際の理由はそうではないですが)、
元バンド時代のメンバー+一番懇意にしていたスタッフさんと今晩は大阪で語り合いました。


人生は生きていれば当然、

「プラスな出来事」



「マイナスな出来事」

と遭遇します。


しかも30年も生きてくると、それはまさに人生の一大事だったり、
他人を巻き込んでの、まさに

「独り言、一人ごとでは済まない」

事象がたくさん起きます。

私がよく書く、3つの坂のお話ですね。



そんな時に重要なことをは、

「プラスであれば、マイナスであれ、そのことを共感(共苦)できる人が近くにいるかどうか」

だと思うのですが、今から思えば、私の現役時代、つまり、バンド(音楽)でつながっていた時は、
そのようなプライベートな話はあまりせず、お互いが良くも悪くも干渉し合わない

「弱い絆(ウィーク・タイ)」

な関係だった気がします。


しかし、それがお互い年を重ね、様々なことを経験し、音楽以外での

「共通言語」

というものが増えてからは、それが

「つながると強い絆」

に変わっている、そんな感覚で接するように変わりました。


喩えが適当か分かりませんが、言ってみれば、

「昔仲の悪かった親子(兄弟)が大人になってから、仲良くなる」


みたいな感覚。もう少し言葉を足せば、

「利害関係が大きすぎると本音で喋りにくいが、利害が薄くなると、逆に何でも喋れる」


あるいは、恋愛にやや近いかもしれませんが、

「離れてみて初めて分かる、その人の価値、人との絆」

そんな感覚ですかね。


いずれにせよ、今日は、そんな懐かしく新しい感覚で音楽のこと、仕事のこと、人生のことなど、
時間の許すかぎり、というか正確には終電を逃し、家に送ってもらった時間まで、よく語りました。


戦友であり、同志であり、ライバルであり、仲間であるメンバーたち。

そんな彼らと、時々つながり、気まぐれで飲み、語り、そして、たまに一緒に仕事をする。

これからもそんな

「良い加減な関係」

で大事にしていきたいと思った今日一日でした。


1月11日

杉岡 秀紀




  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:11Comments(2)杉岡日記より

2013年01月11日

好きなまちで仕事を創るプロジェクトin奈良 

好きなまちで仕事を創るプロジェクトin奈良 フィールドワークⅠ

日 時:2014年1月11日(土)~1月13日(月・祝)
場 所:奈良市内
概 要:みなさんの師匠となるような方々とのディスカッションや、事業の見学・体験、地域の方との交流を通じて、地域の魅     力と可能性を体感すると同時に、その地域に住む人たちが抱えているリアルな課題や可能性を感じていただくこと      ができます。地域で事業に取り組んでいる人々は、どうやって食べていっているのか、率直なところも含め、ディスカ     ッションをしながら、地域の資源と課題を発掘していきます。
コメンテーター:杉岡 秀紀(京都府立大学公共政策学部講師/きゅうたなべ倶楽部発起人/奈良県出身)
その他:http://www.etic.or.jp/nara/  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)講演・講座など

2013年01月09日

半サ半自な仕事

「大学教員は半分サラリーマンで、半分自営業みたいな不思議な仕事だよ」


これは、私が本学に奉職する際に頂いた先輩教員(私立ですが)からの言葉ですが、
実際入職してみて、大学教員とはまさにその通りだと、最近つくづく思います。

少し解説しますと、まず「半分サラリーマン」の部分は、

「比較的ルーチンが多い講義や学内外の会議や活動」

を指し、比較的「9-17時」で収まる仕事で、もう一方の「半分自営業の部分は

「調査・研究の時間や、自主的な研究会や会議、活動」

を指し、比較的「9-17時」で収まらない仕事を指します。


別の切り口で考えれば、

・講義のある4~7月、10~1月→サラリーマン(的ライフスタイル)
・講義のない8・9月、2・3月→自由業(的ライフスタイル)


という分け方もできるかもしれません。


いずれにせよ、年間通じて、

「誰ひとりとしてずっと同じ時間の使い方をしない職業」

という意味で

「半サ半自」

な職業であることは間違いありません。



ですので、教授会(教員会議)や各種委員会で教員が集まる時は非常に

「チーム感」

を感じ、講義や研究に没頭しているときは

「ひたすら孤独感」

というジェットコースターのような感覚に陥ります(笑)。

まったく不思議な職業ですね。



というわけで、今日は学部教員の新年会が教授会(教員会議)の後にセットされたのですが、
1年経った今頃でも

「どこにお住まいなんですか?」
「前職はどちらでおられたんですか?」


みたいな会話が飛び交います。

これは毎日顔を合わせるサラリーマン的なお仕事であれば、せいぜい3ヶ月以内くらいの会話ですよね(笑)。


とはいえ、このなんとも言えない新鮮さが飽きがこない秘訣みたいなところもあるのがまた不思議です。
(恋愛で言えば、最初から遠距離恋愛で、1ヶ月に1回しか新しい情報が入らないような感じ?)


いずれにせよ、このカメレオンのような働き方ですから、このような

「飲み二ケーション」

の場というのは、非常に貴重な意見交換、情報交換の場になります。


もろもろの事情があり、全員が参加できなかったのは残念ですが、
幹事をお引き受け頂いたI先生とF先生に感謝申し上げたいと思います。


貴船は寒かった!

しかし、

ボタン鍋はおいしかった!

心も体もポカポカです。


ありがとうございます。



平成25年1月9日

杉岡 秀紀








  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:58Comments(4)杉岡日記より

2013年01月07日

縦コンという「学び送り(贈り)」


本日は私のゼミの

「新年会縦コン」

でした。

最近は

「まちコン」

という言葉で婚活に火が付いていますが、
もちろん恋活や婚活のための

「コンパ」

ではありません。


日頃はバラバラで活動している

「縦のつながり(2回生と3回生)」

の交流を目的としたコンパになります。


今回の幹事は、編入組で2回生ゼミ、3回生ゼミにも顔を出しているUくん。

休日のお店を貸切にしてオープンさせる強者です(笑)。


内容は

・乾杯
・自己紹介も兼ねて、昨年のふりかえり(一文字で)
・席替えしながらの懇親
・締めの挨拶(私)

(二次会はボーリング)

ということで、特に変わったコンテンツがある訳ではありません。

ただ、その中で、

・2回生は3回生の背中から就活や部活の1年後の背中を学ぶ。
・3回生は1年前の自分を思い出しつつ、アドバイスする中で自分の考えを整理する。


という効用が生まれるんですね。

これは教員ではできない、教育装置です。

言い換えると、

「学年を超えた学生同士ならではの学び合いの化学反応」

が縦コンでは起きる。

これが開催する価値です。


言うまでもなく、なぜこれをわざわざ企画するのかは、わたくし自身が学部生だった頃に

「先輩の背中が大変参考になった」

からです。

良いものは時代を越えても良い。

だから、きっと恩贈りならぬ

「学び送り(贈り)」

を自然としたくなるんでしょうね。

そして、これこそ教育の本質であるとも自覚しています。


そういう意味で今回もおお互いに大きな学びのあった時間・空間・仲間(人間)づくりのひと時でした。


>Uくん

名幹事お疲れさま!

そして、ありがとう。



  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:58Comments(0)杉岡日記より

2013年01月06日

「八重の桜」から学ぶもの~良いものは良いのです~

今日から

「八重の桜」

が始まりました。

NHKによる

「メディアの力による復興支援」

ですね。

というのも、昨年の「平清盛」こそこけてしましましたが(私が面白かったのですが)、最近の
「坂本龍馬」にせよ、「篤姫」にせよ、やはり

「大河ドラマ」

というのは、

「地域振興」

に大変効果があるからです。

何でも、「とうほう地域総合研究所」というシンクタンクの試算によれば、今回の経済効果は

「111億円」


と試算されいているとか。

平清盛が202億円、坂本龍馬が535億円ということですから、少しこららには劣りますが、
ヒットすれば、きっと良い意味でこの予測を裏切ってくれるでしょうから、今後に期待したいところですね。


さて、第1話で一番私が感動したのは、

「会津藩 什の掟」

でした。

ドラマ中も出てきましたが、復習すると、それは

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ
三、虚言をいふ事はなりませぬ
四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
五、弱い者をいぢめてはなりませぬ
六、戸外で物を食べてはなりませぬ
七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
 ならぬことはならぬものです


でした。

7については、今の時代に幾分合っていないかもしれませんが、
その他については、現代の日本人が忘れてしまった

「道徳心」

がたくさん詰まっていますね。


そして、

「ならぬことはならぬ」

という、道理を超えた諭し。

これこそが、なんでも理由を求めたがる人が多い、
あるいは、全く社会に無気力・無感動・無関心な人が多い現代への

「強烈なメッセージ」

だと感じました。


いずれにせよ、我々は

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

との言葉をひくまでもなく、歴史は学び続けなければなりません。

その中で、

「守り続けるべきもの=不易」




「変えるべきもの=流行」

を使い分けること、その知恵が試されています。


若干、母校びいきな目もありながらですが、今後も毎週日曜を楽しみにしたいと思います。


「良いものは良いのです」




平成25年1月6日 

杉岡 秀紀 拝





  

Posted by 杉岡 秀紀 at 23:59Comments(0)杉岡日記より

2013年01月03日

鳥と魚の目~学長訓示から学ぶ~

本学では、本日11時より

「学長訓示」

がありました。


京都府立大学は

「総合大学」


でありますが、

・学生数:約2000人
・教員数:約150人




「中規模大学」

になります。

企業になぞらえれば、

「中堅企業」

の領域に当たります。


なので、そのメリット・デメリットは色々ありますが、
最大のメリットの一つとしては、国立や私立のマンモス大学とは違い

「教員全員」

が集まれることができることが挙げられます。

これは、企業では年に数回は当たり前の光景かもしれませんが、
大学では実は当たり前の光景ではありません。


したがって、それだけに

「トップが何を考えているのか」

が大事になってきます。


なぜなら、公共政策学部、生命環境学部、文学部3つの学部に分かれていますが、
その横軸を貫くものは、大学の理念であり、行動憲章という不変の軸であり、もう一つは

「トップの思い」


という、ある種時代に合わせた、軸だからです。


これは、行政で言えば、

「まちづくり基本条例と総合計画や各種計画の関係」

あるいは、

「総合計画や各種計画とマニフェストの関係」

に似ていますね。

いずれにせよ、時代は常に動いていますので、「虫の目」だけでなく、

「鳥と魚の目」

が大事ということです。

そのような思いで、今日は学長の訓示を聞かせてもらいました。


学長のメッセージは、大きいストーリー、メッセージとしては、

「京都府立大学は規模こそ大きくないが、総合大学として、地域のための人材を輩出するミッションがある」

この1点に尽きました。とても共感できます。


そして、その目標達成のための具体的なアクションプランとしては、

①中期計画の進捗を確認し、次期中期計画につなげる
②教養教育の共同化の推進
③各キャンパスの施設整備の推進
④国際京都学センターの推進
⑤COCへの対応
⑥男女共同参画の推進


この6点でした。


このトップの思いを受け、一教員・一大学人として、今年も一歩一歩着実にアクションして参ります。


平成25年1月3日

杉岡 秀紀

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)杉岡日記より

2013年01月02日

小暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』

小暮太一『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?』星海社新書、2012




問題)マルクスの『資本論』とロバート・キヨサキの『金持ち父さん、貧乏父さん』の共通点は何か、論述せよ。


こんな問題がたとえば、小論文の課題として出たら、何と答えるでしょうか?

ともあれ、本書を読み解くヒントとテーマはこの2冊の本にあります。


小暮氏は

「多くの人は、何か事故や病気、災害などの大きなことが起こるまで、働くとはどういうことか?
ということについて、あまり真剣に考えない」


という問題意識から始め、章ごとに以下のような問いを立てます。

①僕たちの給料はなぜその給料なのか?
②利益とは?
③僕たちはどうすれば高い給料をもらえるのか?
④年収100万円の人と年収1000万人がなぜ同じ悩みを持つのか?
⑤僕たちが目指すべき「自己内利益」とは?
⑥僕たちは、どういう働き方を選択すべきか?


一言で言えば、本書は、この問いを

・マルクスの資本論(社会経済学)
・ロバート・キヨサキの「金持ち父さん~」


の共通のロジックで解説する本となっています。


それでは、その共通点とは何か。

結論を先取ればそれは、

・「僕たち」が考えなければ、働くというのは資本主義の世界にどっぷりと浸かってしまい、ルールに基づき搾取されるのみ。
・したがって、そこから抜け出すには、一人ひとりが自分の頭で考える必要がある。
・つまり、労働者の働き方に責任があるのは、労働者自身であり、自分の働き方がを根本的に変える必要がある。


この3点に絞れると思います。


そして、その際に重要になる考え方として、マルクスの

・使用価値と価値
・絶対的剰余と相対的剰余


という概念を押さえよう、ということで章ごとに解説が進む構成になっています。


さて、その解説は本書に譲るとして、私が一番重要と思った言葉は以下の2つです。


①自己利益
②ヘドニック・トレッドミル現象


①については

「年収・昇進から得られる満足感−必要経費」


という意味です。

もう少し詳しく言えば、企業の利益は「売上-費用」で算出され、その利益をあげるには、売上を上げるか、
費用を下げるかしか方法がないように、個人の場合も、年収・昇進から得られる満足感を上げるか、
それか、必要経費をさげよう

といった提唱になります。

3つの企業を渡り歩いた経験を持つ小暮氏から発せられるオリジナルな言葉のため、腑に落ち、心に響きますね。


②については

「どんな環境や状況にも、ひとは必ず慣れてしまい、ついこの間まで嬉しくて幸福感を感じていたものでも、
飽きてつまらなくなってしまう現象」


という意味で、これはどうやら心理学の言葉のようです。

つまり人間のこのような心理も考え、長期的な視点から自己内利益をあげることが大事であると、
小暮氏は解きます。

本書では指摘していませんが、もしかすると、これは恋愛と結婚の理論にも当てはまるかもですね(笑)。


上記も踏まえ、最後の章では、「僕たち」向けに以下の提言がなされています。

これは就活や転職にも役立つ小暮氏なりの処方箋で、多方の方は頷けるのではないでしょうか。

①世間相場よりもストレスを感じない仕事を選ぶ。
②高い土台があれば、少し手を伸ばすだけで高いところに手が届く。まずは積上によって土台を作り、その上でジャンプ。
③労働力を消費せず、投資する。
④長期的な資産を作る仕事を選ぶ。


もう少し端的かつ具体的に言うと、

①労働力はすぐにコモディティ化してしまうので、変化のスピードが遅い業界・職種をあえて選ぶ。 
②賞味期限が長い知識・経験、過去からの積み上げができる仕事を選び、コツコツ積み上げていく。


ということですね。


そして、以下のメッセージで本書は結ばれます。

①仕事の反対は、休みではなく、遊び。
②何をやるかより、誰がやるか、誰とやるかが重要。
③PLではなく、BSも考えて働こう(BS思考)。


以上が本書の概要です。


「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

と言ったのは、かのビスマルク宰相だったと思いますが、本書は筆者も

「0か100というオール・オア・ナッシング思考ではなく、別の道があるのではないか?」


と指摘しているとおり、

「歴史と経験に学ぼう」

というメッセージの本ですね。


ぜひ就活生はもちろん、大学生全般、そして、若手の社会人に読んで欲しい一冊です。



平成25年1月2日

杉岡 秀紀 拝  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)大学生に薦めたい一冊

2013年01月01日

記憶の記録化×難しいことを優しく・楽しく



新年あけましておめでとうございます。


平成25(2013)年の幕開けです。


今年の抱負は

「記憶の記録化×難しいことを優しく・楽しく」

で行きたいと思います。


教員の仕事は主に

・話す/伝える/引き出す(教育)
・読む/書く(研究)
・還元する/貢献する/つながる(社会貢献)

に大別できると思いますが、いずれも

「言葉」

が中心の仕事です。


今まで渡り歩いてきた

・NPOの世界
・音楽の世界
・行政の世界


でも当然、これは同じな訳ですが、特に教育業界というのは、
政治と同じくらい

「言葉が命」

な業界でもあります。


したがって、如何に学んだこと、思ったこと、考えたこと、といった

「記憶の記録化」

が重要になります。


言葉は時に人を傷つけたり、貶めたりすることもできます。

しかし、逆に人を生かしたり、勇気づけたりすることもできます。


どうせ使うなら、私は後者の立場にこだわり続けたい、そう思います。


手段としては、講義や論文以外にも、twitterやfacebook、加えて、このブログもその一つの

「媒体(声を使う媒体+使わない媒体)」

に成りえますので、使い分けをしながら活用したいと思います。


そして、

「難しいことを優しく・楽しく」

正確には、

「難しいことを易しく、易しいことを優しく、優しいを楽しく」

も言うは易く、行うは難し、ですが、挑戦したいと思います。


皆さんも一年の豊富はもう立てられましたか?

ぜひお互いこの初心を大事にして参りましょう。



一年の計は元旦にあり。



平成25年1月1日

杉岡 秀紀
  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)杉岡日記より