プロフィール
杉岡 秀紀
杉岡 秀紀
1980年、奈良県生まれ。2003年同志社大学経済学部卒業、2007年同大学大学院総合政策科学研究科博士前期課程修了。2009年同博士後期課程退学。臨床政策学者。周旋家。2016年から福知山に移住。

専門は、公共政策、地域政策、地域公共人材論、大学まちづり論、NPO論、大学評価論。

大学時代から環境問題、まちづくりに関心を持ち、2003年にまちづくりNPO「きゅうたなべ倶楽部」を主宰(発起人)。地域に開かれた大学祭の創造や商店街活性化、フリーペーパーの発行・産学連携ITプロジェクト・商品開発・リユースフェアなどのコミュニティビジネスを武器に京都府南部地域におけるまちづくりに取り組む。

2007年からは、いったん地域から離れ、霞ヶ関(内閣官房)へ。行政改革推進本務事務局にて、社会保険庁改革に従事する。

同志社大学政策学部嘱託講師(2009〜2014)、一般財団法人「地域公共人材開発機構」事務局総括(2009〜2012)、京都府立大学公共政策学部講師・地域連携センター副センター長(2012〜2016)を経て、2016年秋より福知山公立大学地域経営学部准教授。京都府立大学京都政策研究センター特任准教授。

社会貢献活動として、龍谷大学地域公共人材・政策開発リサーチセンター 客員研究員、一般財団法人地域公共人材開発機構常任理事、一般社団法人社会的認証開発推進機構評議員、NPO法人グローカル人材開発センター理事、NPO法人京都子どもセンター監事、きゅうたなべ倶楽部アドバイザー、真庭市政策アドバイザーなどを務める。

主な著書は、『地域力再生の政策学』(ミネルヴァ書房、2010年、共著)、『地域貢献としての大学シンクタンク』(公人の友社、2013年、編著)、『地域公共人材をつくる』(法律文化社、2014年、共著)、『住民自治を問いなおす』(法律文化社、2014年、共著)、『もう一つの自治体行革』(公人の友社、2014年、編著)、『持続可能な地域実現と大学の役割』(日本評論社、2014年、共著)、『地域力再生とプロボノ』(公人の友社、2015年、編著)『地域創生の最前線』(公人の友社、2016年、編著)、『自治体政策への提言』(北樹出版、2016年、共著)など。

大学時代(2000年)に結成したバンド「シカゴプードル」では、2003年に京都学生祭典(KYOTO STUDENT MUSIC AWARD)でグランプリを受賞。2004年にCDデビューも果たした(2006年に卒業)。

【HP】 http://sugiokahidenori.jimdo.com
【ブログ】http://e013.dgblog.dreamgate.gr.jp/
【facebook】http://www.facebook.com/hidenori.sugioka/

【主な受賞歴】
2002年 「REALIZE In Kyoto(京都府南部地域における学生による地域政策・ビジネスコンテスト)」グランプリ受賞
2003年 「京都学生祭典 全国学生音楽コンテスト(kyoto student music award)」グランプリ受賞(Chicago Poodle)
2003年 「同志社大学育英賞」受賞
2004年 「エコ京都21」認定(きゅうたなべ倶楽部)
2004年  関西文化学術研究都市「都市びらき10周年」感謝状授与(きゅうたなべ 倶楽部)
2005年  内閣府「生活達人」認定
2005年  京都人間力大賞ファイナリスト
2007年  日本都市計画家協会「全国都市再生まちづくり会議」奨励賞受賞(きゅうたなべ倶楽部)
2012年  京都府「明日の京都」推進特別賞(地域公共人材開発機構)
2013年 「第7回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞受賞(杉岡ゼミ)
2013年 「第9回京都から発信する政策研究交流大会」優秀賞(杉岡ゼミ)
2014年 「京都府立大学学長賞」受賞(杉岡ゼミ)
2014年 「第10回京都から発信する政策研究交流大会」京都市長賞、優秀賞受賞(杉岡ゼミ)
2014年  2013年度京都府創発事業認定(京都丹波・写ガール隊)
2015年 「第9回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞、政策マネジメント研究所賞受賞(杉岡ゼミ)
2015年 「2015年京都丹波観光プランコンテスト」優秀賞受賞(杉岡ゼミ・京都丹波・写ガール隊)
2016年 「第4回 京の公共人材大賞」奨励賞受賞(京都丹波・写ガール隊)
2016年 「第10回全国大学まちづくり政策フォーラム」優秀賞、政策マネジメント研究所奨励賞受賞(杉岡ゼミ)
2016年 「京都府公立大学法人 理事長表彰」(京都丹波・写ガール隊、地域連携センター学生部会かごら)
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2013年11月30日

ブレスト深化論

ブレスト。

正式名称はブレーン・ストーミング。

これはアレックス・オズボーンが発明した画期的な発想法の一つである。

①質よりも量
②相手を批判しない
③相手に意見に乗っかる
④どんな些細な意見でも出す


というルールのもと、どんどんアイディアを出す。

しかし、このルールでは

「誰とブレストするのか」

という大事な視点が抜け落ちている。

通常のワークショップなどの場では、たまたまグルーピングされた初対面の方や
関心は近いものののそこまで日常的に接しない人との間で、このブレスト使われることが多い。

アイディアを一つでも多く出すという目的であるならば、これで構わない。

ただ、私はアイディアレベルで終わらせるのではなく、一つでも本気で

「Do(実現・実行)」

に近づけたいならば、実感を込めて

「ブレストは実は人選こそがすべて」

と断言したい。

具体的には、

「志が近い、あるいは少なくとも同じ方向性で未来を語れる人」

と一緒にブレストした時の議論。これほど面白いものはなく、
実はブレストの前にブレストの一番の意義が問われているのである。

「創発」

という言葉があるが、この意味が分かるのはまさにこのような瞬間である。


また、この時のメンバー構成は

「異業種・異世代・異性」

であればあるほど、面白いアイディアが出てくる。

この点も事実であり、ポイントである。

したがって、人数は最低2人、多くても一桁の人数で留めるべきであろう。


そして、そのブレストの前に準備体操として

「セルフブレスト(一人ブレスト)」

を入れると、さらに議論は深まる。


したがって、既存のブレスト論に加えて、

「セルフブレスト→ブレストメンバーの人選→通常のブレスト」

というのをデフォルト(初期値)に、というのが私が唱える

「ブレスト深化論」

である。


アイディアはとはつまるところ組み合わせである。

どんなアイディアが組み合わされるかは、つまるところ

「どんな人が集まるか」

にかかっている、といった方が分かりやすいだろうか。


そして、そうしたアイディアが自分(たち)のためでなく、
社会を一歩前に進めるために使われる瞬間が来るときがある。

これこそがブレストが完結する瞬間であることも付記したい。

ともあれ、

ブレストは手段に過ぎない。

大事なことは

「ブレストの先(向こう側)にあるもの」

である。


以上を総じれば、いささか大げさな響きだが、

「ブレスト真価論」

とも言えるかもしれない。



平成25年11月30日

杉岡 秀紀 記


  

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2013年11月29日

京都府(局)・3市職員による 政策提案のための円卓会議

京都府(局)・3市職員による 政策提案のための円卓会議

・日時:2013 年 11 月 29 日(金) 13:30 ~17:00(予定)

・会場: 成美大学 4 号館 3 階「305」「306」セミナー室
     (福知山市字堀 3370 Tel0773-24-7100)

・対 象: 京都府と管内3市との広域連携事業について関心・意見等を有する職員 (主任~係長相当職)

・内容: (1)リードオフスピーチ 「新しい公共と広域型政策づくり」(仮)
 講師:杉岡 秀紀(京都府立大学公共政策学部 講師)

     (2)グループワーク
     
     (3)円卓会議
  ファシリテーター:野池 雅人氏 (特定非営利活動法人きょうとNPOセンター事務局長)
  

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2013年11月28日

KPI連続自治体特別企画セミナー(第4回)

京都政策研究センター(KPI)連続自治体特別企画セミナー(第4回)

・日    時:平成25年11月28日 (木)午後3時~5時15分
・場    所:京都府職員研修・研究支援センタ-2F視聴覚室(左京区下鴨半木町1-10)
・講    師:新谷 良徳 氏(熊本県健康福祉政策課 福祉のまちづくり室長)
・実践報告者:山下 順子 氏(NPO法人とら太の会 理事長)
・コメンテータ:築山 崇 教授(京都府立大学副学長/公共政策学部教授)
・司    会:杉岡 秀紀(同講師/京都政策研究センター企画調整MGR)
・テ  ー マ:地域の 縁がわ でつながる!〜くまもと発 まちづくり型福祉の展開〜
・対    象:自治体職員・議員、研究者、学生 ほか広く一般
・問い合わせ: 京都府立大学 京都政策研究センター(藤沢・村山)
         〒606-8522 京都市左京区下鴨半木町1-5
          TEL&FAX: 075-703-5319
          E-mail : kpiinfo@kpu.ac.jp
          HP:http://www.kpu.ac.jp/category_list.php?frmCd=26-0-0-0-0
          facebook:http://www.facebook.com/kpukpi
  

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2013年11月28日

産経新聞(13.11.28)


産経新聞(13.11.28)朝刊

  

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2013年11月27日

平成25年度 第2回 府民生活部 若手オフサイトミーティング

平成25年度 第2回 府民生活部 若手オフサイトミーティング

日  時: 平成25年11月27日(水) 午後6時30分~午後8時00分

場  所: 府民生活部会議室(2号館1階)

参加者:府民生活部若手職員(おおむね採用1~6年目の職員)

内  容:(1)講 演     午後6時30分~午後7時15分
         「ワタシの仕事論」 
        講師:京都府立大学 公共政策学部 杉岡 秀紀
      (2)ワークショップ  午後7時15分~午後8時
        「私の仕事観と目指すべき公務員像」

  

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2013年11月26日

舞鶴市政策づくり塾 (第二期) 政策発表会

舞鶴市政策づくり塾 (第二期) 政策発表会

・日 時:平成25年11月26日(火) 18時30分~20時30分
・場 所: 市役所大会議室
・内 容:①市長挨拶
     ② 取組経過説明
     ③ 政策発表及び質疑応答
        テーマⅠ 「観光振興」 :タイトル 「おもんない!? まいづる・・・」
        テーマⅡ 「公共交通」:タイトル 「プラチナパス ランバス」
        テーマⅢ 「市の財産の有効活用」 :タイトル 「青葉ガーデン」
     ④ 講 評(窪田塾長より)
     ⑤ 閉会
・司 会:杉岡 秀紀(副塾長/京都府立大学公共政策学部講師)  

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2013年11月21日

第4回 下鴨サロン(司会)

第4回 下鴨サロン

・日 時:11月21日(木)18:00〜20:00
・場 所:京都府職員研修・研究支援センター2F視聴覚室 (府大南隣の建物)
・講 師:小西 葉子 京都府計画推進課副課長
・テーマ:「持続可能な地域づくり-「海の京都」事業を事例に〜自治体職員に求められる役割とは?〜」
・司 会:杉岡 秀紀(京都府立大学京都政策研究センターMGR)  

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2013年11月19日

一本足打法からのキャリア論

「一本足打法」

について考えてみる。

と言っても私は野球の専門家でもなく、野球の経験もないので、
あくまで視聴者、素人目線から雑感(コラム)である。


一本足打法と言えば、まず出てくるのは

「王貞治」氏。

彼は他の選手に比べて特に高く足を上げ、その状態を長く保つ独特のスタイルであったため、

「フラミンゴ打法」

とも呼ばれた。

王さん以外にも、

・田淵幸一氏(元阪神)
・池山隆寛氏(元ヤクルト)
・岡崎郁氏(元巨人)
・門田博光氏(元南海)
・大豊泰昭氏(元中日)
・田中幸雄氏(元ロッテ)
・立浪和義氏(元中日)
・小久保裕紀氏(元ソフトバンク)
・内川聖一氏(元ソフトバンク)
・高橋由伸氏(巨人)
・中村紀洋(横浜)
・坂本勇人(巨人)
・長野久義(巨人)


などたくさんの一本足の選手がいたが、私にとって王さんほど印象深い人はいない。

正確には

「振り子打法」

ではあるが、広い意味では(素人目では)一本足とも言える

「イチロー」

の方がむしろ、一本足打法に近い。

ちなみに、今年なくなった川上哲治さんはこの打法には否定的だったとか。


ともあれ、ここで言いたいことは、打法云々ではなく、その意味や意義である。

一歩足打法の反義語は何であろうか。

正確には

「一本足で打たない」

が本当の答えかもしれない(笑)。

それはさておき、素直に考えればそれは

「二本足打法」

だろう。

しかし、わざわざ普通に歩く人に

「あなた二足歩行してますね」

なんて言葉をかけないように、わざわざ

「彼は二本足打法の選手です」

とは言わない。つまり、これは

「当たり前」

という意味なのだ。

翻って、一本足打法はわざわざそういう括りをする。

それは、ひとえにこの打法が

「難しいあるいは不安定」

だからだろう。

当然、安定しているのは二本足。

しかし、二本足でいくら活躍しても打法に注目されることはない。これが

「何かをするリスクと何もしないリスク」

を考えるために一番分かりやすいエピソードであると私は考える。

つまり、

「リスクを取ったからこそのテイク」

逆に言えば

「リスクを取らなければテイクはまずない」

とまとめられる。


これを人生に当てはめてみると、ほとんどの人はこれまで日本は

「国民総中流意識」

などと言われ、ほとんど二本足打法が当たり前、美徳とされた。

しかし、21世紀に入り、一方では、ベンチャーブームやソーシャルビジネスという生き方が注目され、
他方では、労働者の3分の1が非正規雇用という時代に入り、もはや

「二本足打法神話」

は完全に崩れた。


そこで、注目したい、あるいは注目すべきは

「一本足打法で人生を考える」

という選択である。戦略まではいかない。

つまり、

「安定、先が見える、当たり前というもう足」

を地に付けず、

「挑戦、自ら道を切り拓く、個性という足」

だけで勝負するのである。


古来より「本」つながりで言えば、古来より日本には

「侘び寂び」

を好む文化があった。


この侘び寂びとは、つまるところ、

「不完全の美」

である。

わが国ではスポーツ選手にスポットがあたりがちがだ、よくよく見てみると、
職人然り、政治家然り、芸術家然り、経営者に然り、

「一本足で立っている人」

は人数こそマイノリティだが、実はジャンルの幅は広い。

言うまでもなく、彼らはみんな

「挑戦している、不完全リスクをとっている人たち」

である。


結論を言おう。

グローバル、グローバルと言われるが、日本人に一番欠けていると思われるのは、
語学力でも、コミュ二ケーション力でもなく、

「一本足で立つ、最初の一歩の勇気」

ではないだろうか。

教育現場に立つ人間としては、ぜひ自戒も込めて、

「常に一本足で来た球を打つ勇気」

を忘れずに伝え続けたい。


一本足だけど二本分。

日本人だけど一本足。

一本足で「一本」取ろう。

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(2)杉岡日記より

2013年11月18日

平成25年度日経グローカル「地域貢献度ランキング」

日経グローカルで毎年発表される

「地域貢献度調査」

の結果が発表されました。

http://www.nikkei.co.jp/rim/glweb/glocal.htm


今回の回答は526大学(送付数は737大学)でありましたが、本学の総合ランキングは

「全国100位(昨年118位、一昨年196位)」。

可もなく不可もなく、というポジションですね。

私が地域連携センター副センター長に就任してから、

「倍返し」

くらいまでは何とかこれましたが、ともあれギリギリ2桁に乗らず、まだ3ケタ。

まだまだです。。


ちなみに京都でベスト100を見てみると、

・25位:立命館大学
・33位:京都工芸繊維大学
・61位:龍谷大学
・92位:京都産業大学
・99位:京都大学


ということで、


「府内6位」。


公立大学というミッションも鑑みれば、これももう少し上位を狙わないと。


ちなみに、総合ランキングの上位を見ると、

・1位 信州大学 国立
・2位 宇都宮大学 国立
・3位 岩手大学 国立
・3位 茨城大学 国立
・5位 群馬大学 国立
・6位 長野大学 私立
・7位 北九州市立大学 公立
・8位 大阪市立大学 公立
・9位 松本大学 私立
・10位 横浜市立大学 公立


ということで、8割が国公立。


たかがランキング、されどランキング。

これが全てはではありませんが、無視はできません。


ともあれ、受験生もぜひ、偏差値だけでなく、こういう指標も見て欲しいですね。


平成25年11月18日

杉岡 秀紀 記  

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2013年11月17日

鴻上尚史氏と教養

昨日京都府立大学に少し異色のゲストをお呼びしての講演会があった。演出家・劇作家の

「鴻上尚史」

氏である。

主催は、

「京都三大学教養教育研究・推進機構」。

http://www.kpu.ac.jp/contents_detail.php?co=ser&frmId=3417

来年度から教養教育を共同化する京都工芸繊維大学、京都府立大学、京都府立医科大学から成る組織で、府大が代表校を務めている。


では、なぜ鴻上さんなのか。

仕掛け人は私の先輩教員である小沢修司先生。

彼が演劇好きの彼が鴻上氏の大ファンとあるということはここだけの話だが(笑)、話はそれだけで終わらない。
実は彼小沢氏の息子である

「小沢道成」

http://www.thirdstage.com/management/ozawa.html

氏が鴻上氏が旗揚げした劇団「虚構の劇団」に所属する俳優であり、縁が深いのである。

また、彼自身、日本で唯一(?)演劇を学ぶことができる

「桐朋学園芸術短期大学」

の教授でもあり、日頃から大学生に教える経験をお持ちであることも大きい。

http://www.thirdstage.com/management/kokami.html


ともあれ、前置きが長くなったが、かくして文学や公共政策や生命環境(以上、府大)を学ぶ学生と、
医学(医大)やデザイン(工繊)を学ぶ学生に共通してもって欲しい

「教養」

を考える場として、

「表現」「コミュ二ケーション」

を専門とする鴻上氏に白羽の矢が立った。


さて、肝心の講演テーマだが、これがまたお面白い。

「不安を楽しめ!-教養教育がはぐくむ社会認識の方法-」。

まず明らかにサブテーマの方は無理矢理感がある(笑)。

それはさておき、「不安」という概念と「楽しむ」という概念は普通は対局にあるものとして捉えらえるだろう。

これを逆説的に組み合わせたところに人を惹きつける妙味がある。


開口一番に鴻上氏がおっしゃったことは、

「老若男女が混在する講演ほど難しいものはない」

との一言。

これは「多目的ホール」と同じで、どんな目的にも合うようにしようとするあまり、
結果的にはどの面から見ても中途半端になる、という現象に似ている。

しかし、これは翻って

「こんな難しい状態は不安だが、それを自分は楽しむよ。皆さんも(協力して)楽しんでね」

というメッセージのように私は聞こえた。加えて、そのようにハードルを上げることで、

「プロのスイッチを入れますよ」

という宣言をした面もあったのであろう。

事実、鴻上氏はNHK-BSの

「cool japan」

http://www.nhk.or.jp/cooljapan/about/

という番組で、自らの海外経験も生かし、外国人と日本の文化をつなぐ超多様性の高い番組の司会を務めている。

つまり、実はこういう多様性のある空間というのは得意なはずなのだ。


さて、前置きの次の後置きも長くなってしまった(笑)。ここからが本題。

イベントそのものは、

①府大OBによるJAZZミニライブ
②鴻上氏講演
③学生アンケート&学生制作ムービー上演 ※個人的にはここに裏方から協力したが省略。
④学生とのパネルディスカッション


という流れで2時間半のイベントだっのだが、ここでは②の講演から教養の観点から響いた言葉を紹介する。

●考えることと悩むことは違う。
●言葉はいつも思いに足りない。
●思考のクセと表現は違う。
●40歳でリセットしよう。
●「世間」の流動化したものが「空気」。日本人は「世間」と「社会」を使い分けが変。
●部下を育てるのが下手な人は子育ても下手。
●俳優は技術。
●他人と他者は違う。


どれもこれもが、

「なるほど」

と思わされる鴻上分析で、一言で言えば

「あっぱれ」

であった。


とはいえ、詳細は彼の本で紹介されているので、ここでは省略(笑)。 ※結構著作が多く全部は読むのは大変。

http://www.amazon.co.jp/%E9%B4%BB%E4%B8%8A-%E5%B0%9A%E5%8F%B2/e/B001I7NB2I


という訳で、1点だけこれらのエピソードに共通すると感じた私なりの「教養(学び)」を書き記したい。それは、

①当たり前を一度疑ってみること
②一見つながってないもののつながりを考えてみること
③とことん考え続けること


の重要性である。

もちろん、これは専門教育や仕事にも通底する普遍の学びの真理であろう。

ただ、日常はどうしても自分の関心や必要なこと、つまり【木】に選択と集中してしまい、
幅広い視野からみたそれ【森】について考えることはあまりしない。

だから、

「教養の出番」

なのである。当然この教養とはいわゆる語学や体育だけじゃない。

ありとあらゆる自分が日頃接しない学問や体験も含まれる。

そして、そのヒントは教養の

「自由7科(文法・修辞・弁証法・幾何学・天文学・算術・音楽)」

にある訳が、時代は進み、もちろんそれだけにもとどまらない。


まとめるならば、

「アートこそが一番分かりやすい教養の入口」

なのだ。

ここで言うアートとは、絵画や彫刻、クラシックのようないわゆる【お堅い】ものだけを指すものでない。

J-POPや演劇など、比較的【柔らかい】ものも立派なアートである。


今回の企画はそういうことまで考えに考え抜かれて企図されたに違いない。

つまり、大学で教養教育は作るが、そこに安住するのではなく、

「諸君、書を持って(捨ててでも良い)、まちにあるアートに触れ、教養を高めなさい」

とのメッセージを学生(+大学も?)に伝えたかった、というのが今回鴻上氏に依頼した最大の理由はないだろうか。

そして、このことを直接大学人が言ってしまうと、(文科省からお金をもらっている手前もあり)、
大学の存在意義そのものを問われてしまうので(笑)、鴻上氏をうまく引き出したという見立てである(杉岡の推測)。

しかし、この小沢マジックもが

「教養」

なのだ。いやはや、にくいですね~(笑)


ともあれ、最高の府大らしからない仕掛けで最高の教養教育のスタートダッシュを切れた。

問われるのは、今後のカリキュラム+α。

今後のどんな京都発の教養人財を輩出できるか楽しみだ。


平成25年11月17日

杉岡 秀紀 記




  

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2013年11月16日

ブラックとホワイト。時々グレー

「ブラック企業大賞2013」

というコンペがあるらしい。

欧州でも

・「ブラックプラネット賞」
・「世界最悪企業賞」


というのがあり、その日本版だとか。

ちなみに、昨年度が第1回で東電とワタミが受賞したらしい。
当然名誉であなく、不名誉である。

しかし、労働面だけで見えれば、大学(特に教員)などは裁量労働であり、
これをもしっかりと申告するば、日本は

「ブラック大学」

も多い。

表に出てないだけで、課題山積。

しかし、今回の本題ではないので、これ以上は触れない


さて、今回のコンペであるが、ブラック企業問題は過労死など死に至るケースもあり、

「ブラックの見える化」

は一定の意味があろう。しかし、これが

「ブラックのホワイト化」

につながるのかどうかは、やや疑問である。


それならば、一層ミシュランではないが、

「ホワイト(実際はは言わないが)の見える化」
「ホワイトへの移動化」
「ホワイトのさらにホワイト化」


の方がむしろ効果的ではだろうか。

根拠は経済学でいうレモン市場の議論である。


そして、そして、実は一番注目しなければならない盲点が、
おそらく8割位を占めるだろう

「ホワイトでもブラックでもないグレー」

なポジションにいる組織の存在。

というのも、昨今の有名ホテルやレストランの誤表示・偽装問題で見られてたように

ブラックでもないのに、ホワイトでないだけで、

「とばっちりレッテル」

を貼られがちだからである。


・・・といっても、処方箋はすぐには浮かばない。

まずは

「白黒つけないカフェオレ」

よろしく、ここに注目することから始めたい。


平成25年11月16日

杉岡 秀紀 記  

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2013年11月15日

新しい公務員とは何か

昨日は京都府(自治振興課)主催で

「人材育成に係る市町村連絡会議」

というイベントで貴重講演と各市町村の職員プレゼンのコメンテーターを努めさせてもらった。

各市町村からの発表テーマは次のとおりである。

・愛媛県西予市(特別プレゼン):「未来せいよ創造プロジェクトの実現について」
・宮津市:「1室1品職員チャレンジ研究の取組み」
・南山城村:「魅力ある村づくりに向けたビジョンと職員像」
・京丹波町:「地域支援事業について」
・綾部市:「人材育成の観点を重視した人事管理について」
・精華町:「健康づくりを庁内共通テーマとして人材育成」
・久御山町:「人事評価と人材育成~久御山町にふさわしい人事評価制度を目指して~」


色々な発見や気付きがあったが、一番なるほどと思ったのは、

「新しい公共」

という時代に入っただけでなく、

「新しい公務員」

がたくさん誕生しているという発見であった。

これは地方自治体から国家公務員になられた「木村俊昭」さんやテレビ局から地元の公務員なられた「高野誠鮮」さん、
などを形容される時に使われる

「スーパー公務員」

とはやや違う。また、昔よく言われた

「政策知識人」や「政策新人類」

みたいなスタイリッシュなものとも違う。もっと泥臭いのだ。

では、「新しい公務員」とは何か。

それは今までの公務員像に加え、以下7つの要素を持つ方である。

①名前を見せる(組織としてはもちろん、自分が責任を持つという姿勢を相手に伝える。fecebookなども活用する)
②0から1志向(前例主義でなく、創造主義)
③悩動的巻き込み力(悩んで止まるのではく、悩みながらも動き続ける力。まず自分で動き、周りを巻き込んでいく力)
④レバレッジ思考(ピンチをチャンスと捉える。廃校・市町村合併・人口減少といった現実も悲観せずポジティブに捉える)
⑤ビジネス視点(お金がないからやらないではなく、税金以外も含めてどうすればお金を集められるかを考える)
⑥投資力(研修や本の購入はもとより、自分のためだけでなく未来の地域のために時間と身銭をきる)
⑦超広報力(地元記者クラブだけでなく、全国テレビ・雑誌などにも取り上げてもらい、マス・ミニ・クチコミ+SNSミックス)


こんな方が最近各自治体で増えていると肌で感じる。

非正規ではあるが、

「地域おこし協力隊(京都府では里の仕掛け人)」

などの存在も広い意味では「新しい公務員」に入れられるだろう。


ともあれ、まちづくりに必要なのは、「ヒト」、とりわけ


「地域公共人財」


である。

この地域の人に公務員もマネージャー(管理)としてだけでなく、

「プレイヤー(あるいはプレイングマネージャー)」

として動き始めた。

もちろん、

「よそ者・わか者・ばか者(+女者?)」

も必要だし、公務員だけでもまちはよくならない。

大事なのは、最初の火をつけること。


地域はヒト。まちづくりはひとづくり。

これからも、地域で良い意味での

「war for talent」

が続くことを期待する次第である。


平成25年11月15日

杉岡 秀紀 記

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)杉岡日記より

2013年11月14日

京都府「人材育成に係る市町村連絡会議」

京都府「人材育成に係る市町村連絡会議」

日時:平成25年11月14日(木) 13:30~17:00
場所:京都府自治会館 4階 ホール 
内容:(1)開会
    (2)新しい公共とソーシャルデザインのすゝめ
       (京都府立大学公共政策学部講師 杉岡 秀紀)
    (3)他府県の事例紹介(愛媛県西予市 清家 祐一 氏)
    (4)府内市町の事例紹介及び意見交換
      (宮津市、南山城村、京丹波町、精華町、綾部市、久御山町)
    (5)まとめ(京都府立大学公共政策学部講師 杉岡 秀紀)
    (6)閉会
その他:本会議は京都府及び京都府下市町村職員のための会議になります。

  

Posted by 杉岡 秀紀 at 00:00Comments(0)講演・講座など

2013年11月13日

見せるおもてなしから、魅せるおもてなしへ

「議会×CATV」

という事例は特に珍しい訳ではない。

しかし、議会事務局や業者に委ねるのではなく、

「議員が自ら企画・政策し、市議会の情報を発信する」

と狭山市議会のような事例は、そんなに多くはない。


ところで、政治の世界だけでなく、大学の教員の講義もそうだが、

「見られる仕事」

にも関わらず、

「魅せる意識」

が高い人はまだまだ少数派だと思う。


しかし、時代は完全に

「ICT時代」
「デジタル時代」
「SNS時代」
「双方向コミュ二ケーション時代」
「検索時代」。


ただ、今までのものをITツールで

「見せる(動画化)」

ではなく、

「魅せる(コンテンツ化)」

を意識しないと、ググられないし、ググられても、リピートされないだろう。


つまりは、

「見る人と見られる人を分断する劇場化」

ではなく、

「魅せる人と魅せられる人をつなぐ劇場化」

これが重要。


大切なのは、常に相手・他者・お客さんを想像する

「お・も・て・な・し」

の心。

これこそが日本が世界に誇るオンリーワンの資源だと心得る。


平成25年11月13日

杉岡 秀紀 記  

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